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クラミジアに感染するとどんな症状が出る? 子供も感染することってある?
2022年3月2日
クラミジアに感染するとどんな症状が出る?
クラミジア感染症は、「クラミジア・トラコマティス」という病原菌が性器や直腸、喉に感染したことで発症する性病(性感染症)の一種です。
なお、クラミジアには他にもクラミジア・ニューモニアなど様々な種類がありますが、この記事ではクラミジア・トラコマティスを扱います。
クラミジアに感染すると、1~3週間程度の潜伏期間を経て、以下のような症状が出ることがあります。
クラミジアの症状:男性の場合
- 尿道のかゆみ、不快感
- 軽い排尿痛
- 尿道から少量の膿(透明~乳白色でさらさらしている)が出る
- 副睾丸の腫れ
- 軽い発熱
クラミジアの症状:女性の場合
- おりものの量が少し増える
- おりものの色(黄色っぽくなる)や匂いが変わる
- 不正出血
- 排尿痛
- 性交痛
- 下腹部痛
クラミジアの症状:咽頭クラミジアの場合
オーラルセックスなどを通じて、喉の粘膜に感染する咽頭クラミジアを発症した場合は、以下のような症状が現れることがあります。
- 軽い喉の痛み
- 軽い喉の腫れ
- 軽度の発熱
クラミジアに感染しても、無症状のケースも多い!
ただ、クラミジアに感染してもその多くは無症状で、女性のおよそ8割、男性のおよそ5~6割はほとんど自覚症状が出ないといわれています。しかし、感染したまま放置していると女性の場合は卵管炎や子宮内膜炎、子宮外妊娠、不妊症などの原因に、男性の場合は尿道炎や精巣上体炎、男性不妊症などの原因になる恐れがあるので注意が必要です。
また、咽頭クラミジアの感染者も、そのほとんどは自覚症状が出ない傾向にあります。
子供がクラミジアに感染することもある?
女性がクラミジアに感染した状態で出産すると、生まれてくる子供が30~50%の確率で産道感染を起こす可能性があるとされます。もし子供が産道感染を起こした場合は、以下の症状を引き起こす恐れがあります。
- 目が赤くなる、目やにが増える(クラミジア結膜炎)
- 咳が出て、哺乳力が低下する(クラミジア肺炎)
クラミジア結膜炎の症状は、出生後およそ1週間前後で見られ、肺炎の症状は出生後およそ1ヶ月前後で見られる症状です。クラミジア肺炎で命を落とす可能性はそこまで高くありませんが、呼吸機能障害を起こしたりする恐れがあるので、咳が止まらない場合は早めに産院か小児科を受診してください。
おわりに:クラミジア感染者の多くは無症状。定期的な性病検査を
クラミジアに感染すると、性器のかゆみや排尿痛、喉の痛みなどの自覚症状が出ることもありますが、実は感染者の多くは無症状です。知らない間にパートナーに感染させてしまったり、不妊症など別の病気の原因となる恐れもあるので、定期的に性病検査を受ける習慣をつけるようにしましょう。