子育て
睡眠中の赤ちゃんの事故死とSIDSを予防する方法とは!?
2019年7月11日
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは!?
乳幼児突然死症候群とは、特に病気や障害がない乳幼児が何の前触れもなく突然死することを指します。多くは生後2か月~6か月に発生し、睡眠中に発生することが多いため、アメリカでは「crib death」(ゆりかごの死)とも呼ばれています。
乳幼児突然死症候群は、原因不明の突然死であり、死後に解剖を行っても原因を特定することはできません。どのようなメカニズムで突然死が生じるのかは解明されていませんが、環境的な要因や体調、遺伝性など様々な要因が関与していると考えられています。
乳幼児突然死症候群(SIDS)を防ぐ対処法とは?
乳幼児突然死症候群は原因不明の突然死であり、その発症メカニズムは解明されていませんが、発症リスクを高める要因があることが分かっています。
代表的なものでは、うつぶせ寝や人工ミルクによる育児、周囲の人の喫煙です。
このため、乳幼児突然死症候群を予防する対策としては、次のようなものが挙げられます。
- うつぶせ寝をやめて柔らかすぎる布団やマットは避け、適度な固さの寝具を利用すること
- 可能な限り母乳での育児を実践し、母乳の量が少ない場合にはミルクとの混合育児を行うこと
- 妊娠中から出産後も含めた、両親や同居者は禁煙を心がけること
添い寝で赤ちゃんの突然死のリスクが高まる可能性がある?
乳幼児突然死症候群(SIDS)ではありませんが、「毛布や枕などに赤ちゃんの顔が覆われて窒息する」といった睡眠中の事故死も決して少なくはありません。
このような睡眠中の事故は、親の添い寝で
- 誤って赤ちゃんの上に転がって窒息させてしまう
- 同じベッドで寝ることで、ベッドカバーやベッドと壁の隙間に赤ちゃんを追いやってしまう
- 親の動きの影響で赤ちゃんが寝返りをうち、うつぶせになって窒息してしまう
などが起こることが原因と考えられます。
そのほか、添い寝には下記のようなデメリットがあります。
睡眠時間
親の中には過保護な対応をしてしまう人もいるでしょう。あまりに過剰に心配しすぎると、赤ちゃんの睡眠が妨げられて睡眠不足になってしまう可能性があります。
ひとりで眠れなくなる
添い寝が習慣になってしまうと、親と一緒でなくては眠れなくなってしまい、自立の妨げになってしまう可能性があります。
添い寝にもメリットがある!?
添い寝のデメリットやリスクをお伝えしてきましたが、以下のような良い側面もあると主張している専門家もいます。
- 赤ちゃんと睡眠周期をあわせやすい
- 赤ちゃんの寝つきが良くなりやすい
- 夜中にミルクを欲しがったときに授乳しやすい
- 赤ちゃんに何かあったときも対処しやすい
- 赤ちゃんが安心感を得やすく、信頼関係を築きやすい
赤ちゃんと一緒の部屋で寝るときはどうすればいい?
このように赤ちゃんと添い寝することには様々なメリットがあります。日本では住宅事情などによって、赤ちゃんと一緒の部屋で寝なければならないことも多く、赤ちゃんが両親と離れた別室で眠るのはむしろ珍しいケースです。
しかし、添い寝はメリットもある一方で、赤ちゃんの窒息死を引き起こすこともあり、乳幼児突然死症候群のリスクを上げるとの報告もあります。
赤ちゃんと同じ部屋で寝るときは、なるべく大人とベッドを別にして、寝返りなどで赤ちゃんに大人の体重がかからないように注意しましょう。添い寝をする場合には、アルコールや眠気を誘発する薬の服用は避け、布団は軽くて通気性のよいものを選ぶとよいでしょう。
おわりに:赤ちゃんとの添い寝にはリスクもあるがメリットもある。環境作りが大切。
添い寝には赤ちゃんが突然死するリスクがありますが、赤ちゃんとの信頼関係が気づきやすというメリットもあります。赤ちゃんの突然死や乳幼児突然死症候群(SIDS)を防ぐには、赤ちゃんが眠る環境作りが大切です。
乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防法の実践はもちろん、赤ちゃんが安全に眠れるように万全の対策をとりましょう。