子育て
赤ちゃんがぐっすり眠れるようになるには? ― 赤ちゃんの睡眠について
2019年7月11日
赤ちゃんの睡眠はどのくらい?
赤ちゃんが夜中に目を覚ますことなく、ぐっすり眠れるようになるのはいつ頃でしょうか?
赤ちゃんによって個人差はありますが、新生児(特に授乳中の新生児)であれば、頻繁に食事を摂る必要があるので、1回の睡眠は長くても3時間くらい、これが2~3カ月になると、1回につき5~6時間眠れるようになります。3カ月目までに授乳が必要なくなる赤ちゃんもいますが、多くの赤ちゃんにとって、夜間に1、2回の授乳は欠かせません。
4カ月になると、赤ちゃんは7~8時間ぐらい眠ることができます。4カ月ぐらいになると、ほとんどの赤ちゃんは体重が5kg近くになるためです。体が大きくなると、夜間に授乳する必要がなくなります。
もし、赤ちゃんが5~6カ月になってもなお、夜中に起きることがあれば、それはお腹がすいているからではなく、今までの授乳の習慣から来ているものと考えられます。
赤ちゃんの睡眠のためにすべきこと、すべきでないこと
赤ちゃんが3カ月を過ぎたら、「夜、ぐっすり眠ってもらう」ことを目指して夜間の授乳を減らしていきましょう。そのためにすべきこと、すべきでないことをお伝えします。
赤ちゃんの睡眠のためにすべきこと
寝る前に赤ちゃんを起こす
夜、赤ちゃんが寝る前に授乳しましょう。たとえ眠くてあまり飲まなかったとしても、少し飲ませるだけでも1~2時間長く眠らせることができます。
ただし、起こすことで赤ちゃんが頻繁に目を覚ますようになったら逆効果です。その場合は、その日の最後の授乳のときに、できるだけたくさん飲ませてみてください。ミルクをたくさん飲む前に眠りそうになったら、起こしてミルクをあげましょう。そうすれば、赤ちゃんはお腹一杯になった状態で眠れるので、その日は目を覚ますことなくぐっすり眠るかもしれません。
授乳の間隔を空ける
新生児は2~3時間ごとに授乳する必要がありますが、3~4カ月になる頃から授乳の間隔を伸ばしてもよいでしょう。一晩おきに30分ずつ、間隔を伸ばしてみましょう。赤ちゃんによっては、一晩まで間隔を空けられるようになります。
夜間のミルクの量を減らす
夜間の授乳をやめるためのもうひとつの方法として、哺乳瓶に入れる量を少しずつ減らしたり、母乳を与える時間を減らすことがあります。赤ちゃんがミルクを必要としなくなるまで、1週間単位でミルクの量(または授乳時間)を減らしてみてください。
眠りにつくまでの習慣をつくる
寝る前に絵本を読み聞かせたり、子守唄を歌ってあげたりすることに「早すぎる」ということはありません。寝るまでの習慣がつくと、赤ちゃんにそろそろ眠る時間ですよ、というサインを送ることができます。習慣づけになる行動として、入浴や絵本の読み聞かせ、だっこなどがあります。
反対に、赤ちゃんがぐっすり眠るためにはしないほうがよいことを以下に取り上げます。
赤ちゃんの睡眠のためにすべきでないこと
夜中に目覚めたら、すぐミルクを与える
赤ちゃんが夜中に泣いて起きたとしても、母乳やミルクをあげる前に時間をおきましょう。ミルクを与えなくても再び眠ったり、しばらくの間、ひとりで遊び始めるかもしれません。赤ちゃんが大声で泣き始めたら、静かに歌を歌ったり、やさしく体をさわってあげたりしましょう。夜中に起きてもミルクがもらえないことを赤ちゃんに教えるのが早いほど、夜通しぐっすり眠る習慣が早く身につきます。
日中に十分な栄養を与えない
日中に赤ちゃんのお腹が満たされていたほうが、夜に空腹になりにくく、一晩中ぐっすり眠る可能性も高くなります。日中の授乳の量を増やしてみましょう。または、ミルクの量を30~60mlほど増やしてみてください。
夜中におむつを替える
ひどく汚れていない限り、夜中におむつを替えることは控えてください。おむつを替え始めると、赤ちゃんはすぐに起きてしまいます。どうしても夜間におむつに取りかえる必要がある場合は、照明を薄暗くして、できるだけ話をしたり、やりとりしながら行ってみましょう。そうすれば、今は目を覚まして騒ぐ時間ではないと赤ちゃんに伝えることができます。
赤ちゃんと一緒に寝る
赤ちゃんとベッドや部屋が同じであれば、別々にする良い機会かもしれません。ママがすぐ近くにいるから、頻繁に起きているのかもしれません。もちろん、まだ一緒に寝たほうがよいと思うときは無理に離れる必要はありません。
おわりに:赤ちゃんの睡眠習慣はママのためだけでない
赤ちゃんが夜通しぐっすり眠るようになれば、ママの睡眠時間も増えますし、疲れも取れやすくなります。赤ちゃんの夜の睡眠を促すことは赤ちゃんのためにもなります。ぐっすり眠ることで体力もつきますし、成長にも良い影響をもたらします。この記事を参考に、赤ちゃんもママもぐっすり眠りましょう。