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手足口病は免疫ができてもまたかかる?授乳で感染するの?

2019年7月11日

手足口病は何度もかかる原因とは!?

手足口病とは、ウイルス感染によって起こる病気であり、名前の通り手のひら、足、足底、口腔粘膜などに2~3㎜の水疱性の発疹が発生します。

とくに夏に流行する病気であり、7月下旬が流行のピークとなり、乳幼児の発症者が多いです。中枢神経系における合併症となる場合もあります。
東アジア圏での感染が多数報告されており、中国や台湾では死者も出たこともあります。

手足口病の原因はウイルスの感染によるものです。手足口病の原因となるウイルスの主たるものはコクサッキ―ウイルスA16型、A10型、A6型、あるいはエンテロウイルス71型です。

一度かかったことのあるウイルスであれば、もう一度感染することはないものの、自分がかかったことのないウイルスに感染すると手足口病に何度もかかることがあります。
そのため、一度手足口病にかかったからもう二度とかからないということはなく、何度でもかかってしまうことがあります。

大人が手足口病にかかるのは免疫がないから?

手足口病は4歳くらいまでの乳幼児への発症率が高く、2歳以下が半数を占めるといわれています。小学生くらいの年齢である学童期以降に発症しないのは、手足口病の原因ウイルスに一度かかっていれば免疫がついて再度かかることがないためです。

なお、手足口病の症状が出ていなくても、ウイルスには感染しているいわゆる「不顕性感染」の可能性もあるため、症状が出ていなくても多くの人がウイルスに感染している可能性があるのです。

しかし、前述したように手足口病のウイルスは一種類ではないことから、自分が感染したことのないウイルスに感染すれば、大人でも手足口病になる可能性があります。

幼稚園や保育園など、子供が集団生活をする場で働く大人は、乳幼児の持っているウイルスに感染して手足口病にかかりやすい傾向にあります。

母子感染や授乳での感染は?

手足口病を引き起こすエンテロウイルスは分娩時などに母子感染することがあります。また、妊娠時に手足口病にかかると流産や胎児水腫などの胎児異常のリスクが高くなるとの報告もあり、妊娠中は特に感染に注意する必要があります。万が一、妊娠中に感染した場合は、胎児の状態を慎重に観察し、出生後も赤ちゃんの体調変化には十分に注意することが大切です。

母乳を介して感染する可能性は低いですが、授乳中の母親の唾液や手に含まれるウイルスによって赤ちゃんに感染させてしまう場合もあります。お母さんが手足口病にかかった場合には手洗いや手指消毒、マスク着用などを徹底して、赤ちゃんにウイルスがうつらないよう心がけましょう。

再び手足口病に感染しないためには?

再び手足口病に感染しないためには日常生活の中で予防をしていくことが重要です。
まず基本となるのは手洗い・うがいです。手足口病は症状が目に見えて軽快した後でも便などからウイルスが長い期間排泄される傾向にあります。

また、ウイルスに感染しているのに発病せず、ウイルスのみ排泄されていることもあります。そのため、トイレの後や食事の前、おむつを替えた後には特にしっかりと手を洗うようにしましょう。手洗いは流水と石鹸で十分に行い、集団生活の場などでのタオルの共有はしないようにしましょう。

その他に、咳が出ている場合や手足口病が流行しているところへ行く場合にはマスクを着用し、感染者との濃厚な接触は控えるようにしましょう。さらに、感冒症状が出たら早めに医療機関を受診することをおすすめします。手足口病にはワクチンなどの予防接種がないため、日常生活の中で予防していくことが大切です。

おわりに:手足口病は何度もかかる!感染予防が大切

手足口病は原因ウイルスが多いことから、一度かかったとしてもウイルスが異なればまた感染することがあります。
大人の発症率は低いものの、特に罹患しやすい年代の子供が集団生活する場に身を置いていれば、さらに感染の可能性は高まります。有効なワクチンなどもないので自ら感染予防を日常生活の中で継続して行っていくことが必要となるでしょう。

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