子育て
スマホやPCの画面の見すぎで頭痛に?ストレッチなど対処法は?
2025年9月3日
頭痛の原因は人によってさまざまですが、近年では年齢・性別を問わず、スマホやPCの見過ぎで頭痛を生じる人が増えているとされます。今回はスマホなどの使い過ぎで起こる頭痛について、なぜ発生するのかその原因や症状、対処法などをまとめてご紹介します。
スマホやディスプレイの見すぎが頭痛の原因に?
スマホやパソコンのディスプレイを長時間見続けると、目の神経と肩・首の筋肉が緊張して周囲の血流が悪化し、神経が圧迫されるようになります。このため、スマホやパソコンを長時間利用が「緊張型頭痛」の原因となることがあります。
緊張型頭痛とは?
筋肉と神経の緊張・血流悪化が原因で起こる頭痛を緊張型頭痛といいます。スマホやパソコンの進化により、昼夜を問わずディスプレイを長時間見続ける人が増えてきたことで、このような緊張型頭痛を生じる人もどんどん増えているとされています。
スマホやパソコンの使いすぎによる緊張型頭痛は、日常的に長時間ディスプレイを見ることが習慣化し、かつ運動不足に陥りやすい人に起こる現代病の1つといえます。
緊張型頭痛の原因は?筋肉や血流が関係している?
緊張型頭痛は、「筋肉の末梢性因子」と「脳幹・大脳などの中枢性因子」のいずれか、または両方が関与することで起こると考えられています。
末梢性因子と中枢性因子
- 末梢性因子
- 肩・首の筋膜や神経の周辺にあって、筋肉のこわばりや血流の低下、痛みなどを感知し頭痛を引き起こすもの。筋肉の緊張・痛みそのものが原因で頭痛が起こる
- 中枢性因子
- 筋膜から筋肉の緊張や血流の低下が、首から後頭部にかけて存在する三叉(さんさ)神経という太い神経を通じて大脳・脳幹に伝わり、頭痛を引き起こすもの。筋肉の緊張・痛みが三叉神経・脳に伝わり、その反射反応として頭痛が起こる
緊張型頭痛は、末梢性因子と中枢性因子、どちらの関与によっても起こり得る症状です。ただ、基本的には緊張型頭痛のうち発生頻度の少ないものは末梢性因子によるもの、発生頻度が高く慢性的なものは末梢性・中枢性因子の両方が関与して起こるとされています。
緊張型頭痛の症状の特徴は?
緊張型頭痛では、以下のような症状がみられます。
- 日常生活に影響がない程度の頭痛が続く
- 頭痛と一緒に、吐き気を伴うことはない
- 入浴、飲酒、軽い運動など、血流を改善するような行動をすると軽減する
スマホやディスプレイを長時間見続ける習慣があり、上記に当てはまる頭痛症状に悩まされているなら、緊張型頭痛である可能性が高いでしょう。
スマホやパソコンによる頭痛のセルフケアと治療法は?
スマホやパソコンのディスプレイの見過ぎによる緊張型頭痛には、心身をリラックスさせ、筋肉と神経の緊張を緩和させるのが効果的です。具体的には、以下の方法でリラックスや血流改善をはかることが推奨されます。
- 目や首筋をホットタオルなどで温め、目・肩・首の筋肉と神経をほぐす
- 入浴や軽い運動、ストレッチをして全身の血行を良くする
なお、上記の対策をとっても頭痛が改善されない場合は、薬物療法も検討されます。
緊張型頭痛の薬物療法
心身のリラックスと血行改善のための対策と並行して、医師の指示のもと筋肉の緊張を緩和する筋弛緩剤や鎮痛薬、向精神薬などを使用します。緊張型頭痛の発生頻度が高く、自力で対策しても痛みが軽減されないようなら、病院で薬物治療を受けることも検討してみましょう。
スマホとパソコンの使用時間を減らして頭痛予防
頭痛の原因がスマホとパソコンの長時間使用とわかっている場合は、使用時間を減らしましょう。1日に使用する時間や用途を設定し、なるべく長時間使用しないようにすることをおすすめします。
市販薬を使ってもいい?
スマホやパソコンの使用によって頭痛が生じたときは、軽度であればロキソニン®やバファリン®などの一般的な頭痛薬で改善することもあります。
しかし、スマホやパソコンの使用による頭痛は、上述した通り首や肩の筋肉の緊張による緊張型頭痛であるケースが多いとされています。
根本的に頭痛を改善するには、血行を改善して筋肉の緊張をほぐすことが大切です。病院では筋弛緩剤などが処方されますが市販はされていませんので、葛根湯など血行を改善する効果のある漢方薬や肩こりに効くとされるローションなどを使用するのがおすすめです。
おわりに:スマホやパソコンのディスプレイの見過ぎが緊張型頭痛の原因になることもある!
スマホやパソコンのディスプレイを見るとき特有の姿勢や長時間の目の酷使は、視神経と肩・首の筋肉の緊張を招き、緊張型頭痛を引き起こすことがあります。入浴や運動で血行を改善することもありますので、セルフケアとして取り入れてみてください。スマホやPCを長時間見る習慣があり頭痛に悩んでいるなら、緊張型頭痛への緩和対策を取ってみましょう。