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男の若ハゲ(若年性脱毛症)の原因は?ストレスのせい?

2023年7月12日

若くてもAGA(男性型脱毛症)になる可能性はあるの?

男性ホルモンの影響で髪が薄くなるAGA(男性型脱毛症)は、若ハゲ(若年性脱毛症)の主な原因となっています。

一般的に薄毛が気になりはじめる世代は40代以降ですが、AGAは男性ホルモンが関係しているため、発症に年齢はあまり関係なく、若いからならないというものではありません

そもそものAGAのメカニズムですが、まず、男性ホルモンの一種「テストステロン」が5αリダクターゼ(還元酵素の一種)と結合すると「ジヒドロテストステロン」という男性ホルモンが生成されます。このジヒドロテストステロンこそが髪の生え変わりのサイクルに悪影響を及ぼす原因なのですが、ジヒドロテストステロンの生成されやすさには個人差があります。つまり、体質的にテストステロンと5αリダクターゼが結合しやすい人は、若くしてAGAになる可能性があるのです。

若ハゲはストレスが原因になることも!?

新社会人になったなど生活環境ががらりと変わったタイミングで、「薄毛が気になり始めた」「若ハゲになった」という場合、原因としてストレスが考えられます。人は慢性的にストレスを感じると様々な不調を引き起こすことがありますが、実はそうしたストレスが髪の成長にも大きな影響を与えることがあるのです。

ストレスによってホルモンバランスや自律神経が乱れると、体内の血液循環が悪くなってしまい、髪の成長に必要な栄養素がしっかりと行きわたらなくなります。そうすると、古い髪が抜け落ちて新しい髪が生えてくるというヘアサイクルが乱れてしまい、髪が薄くなってしまうのです。また、ストレスによる神経過敏で睡眠不足になると、さらに薄毛が引き起こされやすくなります

こうしたストレスによる薄毛は、生活環境が変わりやすい若い世代に多くみられます。

若ハゲは病気が原因で起こることも。早めの治療が重要

若ハゲの原因は、AGAやストレスだけではありません。若ハゲには放っておいてはいけない病気が隠れていることもあります。

若ハゲを引き起こす病気としてまず挙げられるのが、肝機能障害や糖尿病などの内臓機能疾患です。これらはあまり自覚症状がなく進む病気ですが、進行すると重篤な症状を引き起こすことがある危険な病気です。他にも膠原病など免疫系疾患や甲状腺ホルモンなど内分泌系疾患が原因となって脱毛が引き起こされることがあります。

上記の病気はいずれも、放置して治るものではなく悪化してしまう病気なので、急な脱毛症状が起きた場合は早めに診察を受けて治療を開始することが重要です。

おわりに:若ハゲが見られたら、専門外来で原因の特定を

男性の若ハゲは、多くの場合AGAによるものですが、中にはストレスや病気が原因で薄毛になるケースもみられます。若ハゲにお悩みであれば、まずは専門のクリニックを受診し、原因を特定することが大切です。

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