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ケガで出血したときの正しい対処法を知ろう

2023年5月10日

すり傷で出血した時の対処法

すり傷とは、皮膚の表面を損傷した、比較的浅い傷のことです。土やコンクリートにこすりつけてできたすり傷は、汚れがついている場合があります。まずは傷口を水道の流水で流してきれいにしましょう。次にオキシドールなどの消毒薬で傷を消毒し、滅菌ガーゼでそっと押さえるようにふきとります。
滅菌ガーゼを傷部分に当て、ばんそうこうやサージカルテープで留めます。傷口が大きい場合などは必要に応じて包帯を巻きましょう。

切り傷による出血への対処法

切り傷とは、包丁、ナイフ、ガラスなど鋭いもので切った直線的な傷のことです。深い切り傷は、皮膚表面だけでなく皮下組織まで傷つき、出血も多くなります。

浅い傷の場合

浅い切り傷は、まず水道の流水で汚れを流してください。次に清潔なガーゼを傷口に当てて、傷の真上を5分ほど圧迫して止血し、止血出来たら絆創膏を貼りましょう。

深い傷の場合

深い傷の場合も、まずは水道の流水で汚れを流します。次に清潔なガーゼを傷口に当てて強く押さえ、そのまま傷口を心臓よりも高くし止血をしてください。そのまま止血しながら病院へ行きましょう。

刺し傷で出血したときはどう対処すればよい?

刺し傷はトゲ、ガラス片、釘など鋭いものが刺さってできた傷のことです。トゲ、針などを刺してできた小さな傷で、出血や痛みがほとんどない場合は刺さったものをピンセットで抜き、傷口を流水で洗います。その後ばんそうこうなどを貼っておきましょう。

ガラス片やトゲを抜いても異物感が残っている場合は、念のため病院を受診しましょう。また、古い釘など汚れたものが刺さった場合は破傷風に感染するおそれがあります。必ず病院へ行くようにしてください。

ナイフ、大きなガラス片が刺さり、出血した場合は無理に抜いてはいけません。無理に抜いてしまうと神経を傷つけたり、大量出血して命に係わる危険性もあります。抜かずにそのまま病院へ行きましょう。

傷が深くて血が止まらないときは、すぐに病院で診てもらう!

体内を流れる血液の量は、成人の場合体重あたり8%、体重50キロの方の血液量は4リットルです。全血液量の約20%が短時間で失われると出血性ショックとなり、さらに30%以上の出血で命の危険があります。例えば体重50キロの方の場合であれば、20%は800ml、30%では1200mlです。傷が深く出血が止まらない場合は命に関わることもあります。
5分圧迫止血をしても血が止まらない場合などは、すぐに病院で診てもらいましょう。特に鮮やかな赤い血が勢いよく出血している時は、動脈からの出血の可能性が高く危険です。止血と同時に救急車を呼び、すみやかに病院で治療を受けましょう。

おわりに:すみやかな応急処置が大切。ただし、出血量が多いときはすぐに病院へ

ケガをした際は、すみやかに正しい対処法を行うことが大切です。処置をしたのに出血が止まらない、出血量が多い場合は病院へ行き、適切な治療を受けましょう。また、出血は止まっても傷の原因が汚れた釘や動物に噛まれたなど、感染症や破傷風の恐れがある場合も必ず病院へ行ってください。

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