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胃腸炎で下痢などの症状が続く期間は? 仕事は休むべき? 子供の登園は?

2022年10月19日

胃腸炎の症状が出る期間は?

冬に増える胃腸炎の多くは「感染性胃腸炎」と呼ばれるもので、ノロウイルス、ロタウイルス、サポウイルス、アデノウイルスなどによって引き起こされる感染症です。

このため症状の出方や、症状が続く期間も胃腸炎の原因である菌・ウイルスによって異なりますが、一般的には1~3日の潜伏期間を経て発症します。

以下に、特に冬季に流行しやすいノロウイルス、ロタウイルスが原因の感染性胃腸炎の症状やその持続期間などをそれぞれまとめましたので、参考にしてください。

ノロウイルス

症状
  • 激しい下痢、嘔吐、腹痛、人によっては37度台の発熱も
  • 通常は比較的軽症だが、人によっては脱水症状を起こすほど重症化することも
持続期間
  • 症状そのものの持続期間は、1~3日くらい
  • ただし、ウイルスが排出され続ける保有期間は2週間くらい
その他特徴
  • すべての年代の人が発症するが、抵抗力が弱い小児・高齢者は重症化することが多い

ロタウイルス

症状
  • 米のとぎ汁のような水様の白い下痢、腹痛、嘔吐、発熱
  • ノロウイルスに比べ発熱を伴う頻度、重症になる確率が高いと言われる
持続期間
  • 発熱は半日~1日くらいで収まることが多い
  • 下痢や嘔吐の症状は、3~8日くらい持続する
その他特徴
  • 生後半年~2歳までの乳幼児に多く発症する
  • 特に1~4月にかけて発生が多くなる
  • 1週間~1カ月、ウイルスを保有し続けることも

胃腸炎になったら仕事や学校は休むべき?

ノロウイルスやロタウイルスなどによる感染性胃腸炎は、学校保健安全法が定める「出席停止対象疾患」には定められていません

このため、ノロウイルスやロタウイルスによる胃腸炎を発症しても、学校への出席や会社への出勤を停止すべきとは限らず、その判断は各学校・会社にゆだねられています。しかし一方で、学校保健安全法では胃腸炎にかかった場合の復学時期の目安について「主な症状がほぼなくなり、医師が登園可能と認めるまで」とする考えを示しています。

このことから、ノロウイルスやロタウイルスによる感染性胃腸炎からの復学・復職のタイミングも、この基準に基づき「医師の許可が出てから」と考えておけばよいでしょう。

なお、前述したとおり、症状が治まった後も数週間は、ウイルスを保有し排出し続けている可能性があります。自己判断で「症状がなくなったから」と復学・復職すると周囲に迷惑をかける可能性も高いですので、必ず医師の判断でタイミングを決めるようにしてください。

ただし大人の場合、職業や勤務先の就業規則によって復帰のタイミングが異なってきます。特に飲食店勤務など特定の職種の場合は、感染性胃腸炎になると欠勤義務が発生することもありますので、詳しくは勤務先に確認しましょう。

おわりに:感染性胃腸炎からの仕事・学校・園への復帰時期は医師の判断で決めて

感染性胃腸炎による下痢や嘔吐の症状は早ければ3日以内、長くても1週間程度で収まりますが、その後も数週間はウイルスを排出する可能性があります。ウイルスの排出により、周囲に感染を拡げて迷惑をかけることもあるので、症状がなくなったことを理由に自己判断で復職・復学するのは危険です。必ず勤め先の就業規則や学校・園の意向、そして医師の判断・意見をもとに、タイミングを調整するようにしてください。

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