子育て
思春期の男の子へ~カラダの変化Q&A~
2022年7月27日
Q.「思春期」とは?何歳から始まる?
A.思春期とは、子どもから大人へ成長するにつれ、身体が変化していく時期のことです。
ほとんどの男の子は13~14歳に思春期が訪れますが、早く来ることもあれば、遅れてくることもあります。
とまどいを感じたり、時には心配になることは普通のことです。お父さん、お母さん、兄弟、信頼できる先生など、あなたが信頼する人と話してみてもいいでしょう。
Q.思春期に起きるカラダの変化とは?
A.最もよく見られる変化の例は、以下のようなものです。
身長が伸びる
体が成長し、より筋肉質になるかもしれません。
陰茎と睾丸が大きくなる
かゆみや不快感を感じることがあります。
急に勃起する
より多くのホルモンを産生するので、いきなり勃起するかもしれません。
ニキビと発汗
ホルモンは発汗や肌荒れを引き起こすことがありますが、衛生状態が良好なときに出たものであれば健康です。
夢精
精子の生産を開始し、眠っている間に射精(陰茎から精液を含む液体を放出する)することを夢精といいます。これは正常なことです。
体毛が濃くなる
脇の下、脚、腕、顔、胸、そして陰茎の周りなどの体毛がより濃くなります。
声が低くなる
声変わりが始まると、しばらくしわがれ声になったり、高い声が出た後で低い声が出ることがあります。そのうち落ち着きます。
気分にむらが出る
気分がコロコロ変わり、感情的になるかもしれませんが、時間が経つと落ち着きます。
Q.ペニスに斑点があってかゆいのは病気?
A.男の子のペニスの多くは正常な塊と隆起を持っており、斑点はアレルギーや刺激によって引き起こされる可能性があります。心配な場合には、医師に相談してください。このような問題を日々扱っていますから、恥ずかしがらないで大丈夫です。
ただし、コンドームを使わずにセックスをしたことがある場合は、性感染症(STI)の可能性があります。すぐに病院を受診してください。
Q.ペニスが魚臭く、白いカスが先端部の裏にたまっているのは普通?
A.時々起こることがあります。防止するには、包皮がある場合には、お風呂やシャワーの時に包皮の裏側を、水や低刺激の石鹸でやさしく洗ってください(包皮がない場合とは、割礼を受けた男の子のこと)。
慎重に洗っても症状がなくならず、コンドームなしでセックスしたことがある場合は、STIに感染している可能性があります。すぐに病院を受診してください。
Q.精子とは?
A.精子は精巣内でつくられ、性行為中に精液と呼ばれる体液に含まれて放出されます。一度の射精で、1億以上の精子が産出されます。女性を妊娠させるためには、1つの精子しか必要ありません。
また、射精前にペニスの先端から出てくる液体(前射精液と呼ばれる)に、精子が含まれることもあります。女の子とセックスをする場合は、常に避妊薬とコンドームを使用し、妊娠とSTIの両方を予防してください。使用している避妊具についてそのパートナーと相談し、コンドームも使用していることを確認してください。
Q.朝起きたときにペニスが勃起するのは普通?
A.はい。ほとんどの男性は朝起きたときに勃起しています。勃起は、日中何もしていないときに突然起こることがありますが、これは性的発達と成長の過程で普通にあることです。
Q.片方の睾丸がもう一方よりも低く垂れ下がってても大丈夫?
A.はい、これは正常なことで、心配する必要はありません。走っているときに睾丸同士が互いにぶつかってしまうのを防ぐため、という説もあります。
Q.早漏とは?
A.早漏とは、男性が性行為中、通常よりもかなり速く射精することです。特に若い男性の間では一般的で、神経や過度の興奮によって引き起こされます。心配いりません。
早漏を防ぎたいのであれば、コンドームを使用し射精を遅らせることができます。
もしどうしても気になる場合には、医師に相談してください。相談の内容は機密とされ、第三者に知られることはありません。
Q.射精しながらおしっこできる?
A.いいえ。射精の際には、弁が膀胱からの排出管を閉じてしまうため、精液のみが尿道を通過できます。
Q.立て続けに2回目のセックスをしても、射精しにくいのはなぜ?
A.最初のセックスのすぐ後に2回目をした場合、オルガズム(絶頂)に達するまでに必要な時間はより長くなります。これは、正常なことです。もし心配であれば、セックスした後、一度長めの休憩をとってください。また、2回目以降も常に新しいコンドームを使い、妊娠やSTIを予防するようにしてください。
おわりに
気になるギモンは解決したでしょうか?思春期のカラダの変化でびっくりすることもあるでしょうが、周りの友達や兄弟、お父さんもみんな経験していることなので安心してください!もしも気になる症状がある場合には、すぐに病院で診療を受けてくださいね。