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プール熱を治す薬はあるの?看病のときに気をつけるポイントは?

2022年7月13日

プール熱ってどんな病気?

プール熱とは、アデノウイルスが原因で発症する結膜炎で「咽頭結膜熱」ともいわれています。また、塩素濃度が不十分なプールでの感染があるため、プール熱と呼ばれています。年間を通してかかる病気ですが、特に6月末頃から増加し、夏季にピークを迎えます。タオルの共有などの接触感染や、咳・くしゃみなどの飛沫感染により発症するため、日頃から手洗いとうがいを習慣づけることが大切です。

感染者は子どもに多くみられ、中でも5歳以下の子どもが60%を占めています。主な症状は、高熱やのどの痛み、また目やにや充血などの結膜炎がみられ、3~5日程度続きます。ほとんどの場合は自然治癒しますが、目の症状が強くあらわれた場合には治療が必要になることもあります。目のかゆみが強い場合には、ステロイドの点眼薬や抗ヒスタミン薬などが処方されることもあります。

また、39度前後の高熱がみられることがあるため、脱水や熱性けいれんなどにも注意しましょう。治ってから1カ月程度は便からウイルスが出るため、治ってすぐにプールに入ると周りの人に移す恐れがあります。

プール熱を治す薬はある?

ウイルスそのものに効く薬はありません。そのため、のどの痛みでは炎症を抑える薬、高熱には解熱剤など、それぞれの症状別に薬が対症療法的に処方されると考えられます。また目の症状に関しては、抗生物質が含まれている目薬によって、細菌による二次感染を予防することもあります。

プール熱になったときの看病で気をつけることは?

プール熱になった場合、主に以下のような看病の方法が考えられます。

目やにがみられたら、ティッシュやガーゼをぬるま湯で濡らし、目頭から目じりの方向へ優しくふき取りましょう。その際、同じガーゼなどを繰り返し使用せず、一度使用したものは破棄して清潔なガーゼなどに取り替えてください。また、目やにがみられるときはプール熱に感染している可能性があるため、目の症状が完治するまでは外出や登校などは控えましょう。処方された点眼薬をする場合には子どもを仰向けに寝かせ、膝で頭の両側をはさんで固定し、1~2滴を目頭にたらすと上手くさすことができます。

発熱

高熱で苦しがっている場合には、医師の指示の下、解熱剤で様子をみてみましょう。また布団や衣類は少なめにし、体内の熱が外へ逃げやすいようにすることもポイントです。足の付け根や脇の下を冷やすと熱が下がりやすくなるといわれています。発汗するため、麦茶やイオン飲料などで水分補給をしましょう。

脱水

発熱だけでなく下痢もみられる場合には、脱水症になりやすくなります。水分が取れず、ぐったりしたり、尿量の減少などがみられる場合には、病院を受診して点滴などをする必要があります。のどの痛みが強いときや食欲がわかないときには、アイスやゼリーなど口に入れやすいものを選んで、水分補給は欠かさないようにしましょう。

おわりに:手洗いとうがいを心がけ、プール熱を予防しよう

プール熱はアデノウイルスに感染したときに発症する病気です。発症した場合、特効薬はないため、つらい症状に対応した薬が処方されます。看病するときは発熱に伴う脱水症状が起きていないかなどを確認したり、水分補給などをしっかりと行うなどして、重症化しないように気をつけましょう。

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