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小さな子どもの家はペットNG? ペットが運ぶ寄生虫対策

2021年11月24日

ペットの寄生虫による病気のリスクは?

犬、猫、鳥、爬虫類などのペットが病気や寄生虫を運んできて病気になることがあります。幸いにも発症は非常にまれで、基本的なことさえ守ればほとんどの病気は予防できるものです。
一方、ダニやノミなども発生しやくすなり、これらのアレルギーや喘息がある家族がいる場合は注意が必要です。アレルギーの症状は、くしゃみ、鼻水、かゆみ、鼻づまりなどです。喘息の場合は、喘鳴(ぜんめい)が増し、ダニやノミが蔓延しているベッドに寝ると、喘息症状が悪化する場合があります。

予防方法は?

1.動物の糞尿などの老廃物にふれない

これがもっとも重要です。汚れたカーペットを掃除したり、ペットのトイレの始末をした直後は手や指の爪を洗ってください。

2.公園の砂場で、子どもを遊ばせない

近隣の犬猫のトイレとして使われる可能性があるためです。

3.ペットと口の接触を避ける

ペットにキスしたり食べものを箸で与えたりするのは控えましょう。

4.妊婦や免疫系が弱い人は、猫のトイレ掃除や糞便処理をしない

胎児に重度の先天異常を引き起こす、トキソプラズマ症にかかる可能性があります。

5.家の中を清潔にする

寝具、カーペット、家具を清潔にし、ダニやノミを対策してください。 寝具の洗濯には55〜60℃ほどの熱湯で洗うのがおすすめです。

6.ペットが爬虫類の場合

ペットが爬虫類(トカゲ、ヘビ、カメなど)の場合、病気になる細菌を保有していることがあります。ペットやケージ内の物にふれた後は、必ず手を洗い、ケージ本体やその周りの物を頻繁に洗浄してください。5歳未満の子どもと免疫系が弱い人は、爬虫類やその周りのものに触ってはいけません。

小さな子どもはペットにさわって大丈夫?

子どもがペットとふれあうときは、しっかりと見守ってください。小さな子どもは、ペットと一緒に床に寄りかかったり、キスしたり、ペットの口に指を入れたり、汚れた指を自分の口に入れたりするので、ペットから感染してしまう可能性が高くなります。
また、ペットとの適切な関わり方を知らないために、咬まれたりする可能性も高くなるので、正しい関わり方をお子さんに教えてあげてください。
5歳未満の子どもは、以下の生物との接触も避けてください。

  • 動物園や農場にいる動物
  • 鳥のひな(ヒヨコ)
  • 両生類(カエルなど)
  • 爬虫類(カメ、トカゲ、ヘビなど)

ペットを飼う予定がある場合は、子犬や子猫のかわりに年をとった犬猫を飼うことで、家でのトラブルや病気を回避することができます。よく世話されて年をとったペットは、病気を広げたり、かかったりする可能性が低いです。
病気や迷子のペットを飼うときは、飼い主が病気になる危険性が高まるので注意が必要です。

ペットのためにできることは?

獣医師の勧める方法に従って、ワクチン接種しましょう。ペットの健康維持だけでなく、寄生虫や病気のリスクも減少します。
また、ペットや家の中のノミ・ダニを防ぐことも重要です。ノミとダニは、ペットだけでなく飼い主まで病気にすることがあります。

ペットに生肉を与えるのもやめてください。生肉を通じて、猫がトキソプラズマという寄生虫を保有してしまうことがあります。また、野良猫や野良犬など迷子のペットに、自宅のペットが近づかないようにしてください。ワクチン未接種もしくは病気を持っている可能性があります。

おわりに:早めの寄生虫予防をしましょう

かわいいペットが寄生虫を運んでしまって、それが原因で家族が病気になってしまったら悲しいですよね。ご自身や家族、そしてペットの健康を守るために今日からできることをはじめていきましょう。困ったことやわからないことがあれば動物病院に相談してみてください。

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