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赤ちゃんや子供の尿路感染症に早く気づいてあげるためのポイントとは

2021年8月6日

赤ちゃんや子供の尿路感染症の特徴

尿路感染症は大人がかかる病気と思われがちですが、赤ちゃんや子供もなる可能性はあります。体の構造上、男の子よりも女の子の方が尿道が短いためリスクも高くなります。ただし2歳までは性別はそれほど関係ないと言われています。

基本的に赤ちゃんや子供も、尿路感染症になる原因は大人と同じです。膀胱から細菌が入り込むことで感染し、膀胱炎などを引き起こします。膀胱炎はさらに進行すると、細菌が腎臓まで到達し腎盂腎炎を起こすこともあるので、軽視できない疾患です。

赤ちゃんの尿路感染症は気づきにくい!

大人が尿路感染症になった場合は、膀胱炎の症状などを自分で感じ取り、病院を受診することができます。しかし、赤ちゃんや子供の場合は違和感や痛みがあっても、それをきちんと伝えることができないので、代わりに保護者が気づいてあげる必要があります。

なかなか判断が難しいですが、腹痛や高熱が続く場合は腎盂腎炎の可能性があるので、出来る限り早く気づいてあげて、病院に連れて行ってあげましょう。

注意すべきサイン

赤ちゃんや小さな子どもは自分で症状を訴えることができず、オムツをしている子では尿量の変化や濁りなどに気づくことができないため発見が遅れることがあります。その結果、重症化して入院が必要になるケースも少なくありません。
次のような症状が続く場合には、尿路感染症を疑い、なるべく早めに病院を受診するようにしましょう。

  • 咳や鼻水がないのに発熱が3日以上続く
  • いつもよりぐったりしていて元気がない
  • 食欲がなく、ミルクの量や食事の量が減る
  • ぐずることが多い
  • オムツ交換やおねしょの回数が増える
  • 「風邪」と診断されて薬を飲み切ったのに熱が下がらない

赤ちゃんの尿路感染症の検査と治療

赤ちゃんや子供の尿路感染症は病院で治療ができます。熱がないただの膀胱炎であれば、抗生物質を3日程服用すれば、多くの場合は完治可能です。子供は薬の効き目が高いので、薬を服用して1日程で症状がよくなることも少なくありません。しかし、腎盂腎炎を起こしている場合は、2週間程抗生物質を服用しなければいけません。いずれも場合も医師の指示に従いましょう。

再発予防のために気をつけること

赤ちゃんや子供の尿路感染症は治療により完治が可能ですが、再発しやすいので予防が大切です。女の子の場合は便をした後、後ろから前に拭かないように注意しましょう。まだおむつをつけている場合は、外陰部を清潔に保つよう心がけましょう。

また、トイレを我慢すると膀胱炎になりやすいので、2~3時間ごとにトイレに行くよう言い聞かせましょう。こまめな水分補給も大切です。

おわりに:赤ちゃんや子供の機嫌の変化などに注意しよう

赤ちゃんは自分で症状を伝えることができないため、尿路感染症になっても保護者の方は気づかないままのことが多いです。しかし、赤ちゃんでも違和感や痛みはあるので、機嫌が悪くなります。機嫌が悪いだけで判断するのは難しいですが、尿路感染症は早期発見・治療が大切です。何かおかしいと思ったら腎盂腎炎になる前に早めに病院で診てもらいましょう。

※抗菌薬のうち、細菌や真菌などの生物から作られるものを「抗生物質」といいます。 抗菌薬には純粋に化学的に作られるものも含まれていますが、一般的には抗菌薬と抗生物質はほぼ同義として使用されることが多いため、この記事では抗生物質と表記を統一しています。

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