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子供が急性中耳炎になりやすい原因とは?治療のときの注意点はある?

2021年5月26日

子供が急性中耳炎にかかりやすいのはなぜ?

急性中耳炎は、0~5歳くらいまでの子供に多くみられ、発熱や耳の痛みが風邪や鼻炎の後に続いて起こることが多いです。
年齢に関わらず中耳炎になる可能性はありますが、6~15ヶ月の子供がいちばんなりやすく、10歳になるまでに、約25%の人が1度は中耳感染症になると推定されています。

子供が中耳炎になりやすいのは、耳管が水平で太く短いため、 風邪や鼻炎で増えた細菌が耳の外からではなく、鼻の奥から入りやすいからと考えられています。

乳児の中耳炎

乳児の中耳炎はミルクが耳に入ることが原因になる場合があります。
哺乳瓶でミルクを飲ませながら寝かせないしましょう。

子供の中耳炎の症状の特徴は?

急性中耳炎の症状としては、耳の痛みや39度から40度の発熱、吐き気などがあります。

子供の場合は症状をうまく他人に伝えられないので、元気がなかったり不機嫌になったり、耳を触られるのを過度に嫌がるといった兆候が見られる場合があります。

特に赤ちゃんは言葉が話せないので、保護者が早期に気づいてあげられるように注意してあげましょう。

急性中耳炎は自然に治る?

中耳炎は数日で自然治癒することもありますが、軽症に見える場合でも症状が進いる場合もあり、気づいたときには重症化していたというケースも見受けられます。中耳炎と思われる症状があるときが、まず耳鼻科で検査してもらいましょう。

とくに2~3日経っても改善する兆しが見られない場合や激しい痛みがある場合、膿か体液が耳から流れ出ている場合はすぐに耳鼻科を受診しましょう。
安易にセルフケアで治そうとしないようにしてください。

子供の急性中耳炎の治療法

子どもの急性中耳炎では、第一に種々の薬物療法が行われます。原因菌に合った抗生物質が用いられるほか、消炎鎮痛剤、去痰薬、咳止めなどそれぞれの症状に合った薬が使用されます。

また、症状が悪化して、中耳内に膿が溜まるような場合には鼓膜を切開したり、鼓膜にチューブを留置することで排出を促す治療が行われる場合もあります。

治療の注意点としては、しっかり治るまで治療を続けることが何よりも大切です。治りきる前に自己判断で治療を中断すると、炎症が慢性化して急性中耳炎を繰り返したり、滲出性中耳炎に進行する場合もあります。必ず、医師の指示があるまで治療を継続するようにしましょう。

おわりに:中耳炎のサインに早めに気づくことが、早期治療につながる!

中耳炎は痛みや不快感をともないます。子供の中耳炎の痛みを早く取り除いてあげるには、早めに耳鼻科を受診することが大切です。
子供の様子をよく観察し、中耳炎と思われる症状を早めに気づいてあげられるようにしましょう。

※抗菌薬のうち、細菌や真菌などの生物から作られるものを「抗生物質」といいます。 抗菌薬には純粋に化学的に作られるものも含まれていますが、一般的には抗菌薬と抗生物質はほぼ同義として使用されることが多いため、この記事では抗生物質と表記を統一しています。

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