子育て
風邪のときは授乳を止めたほうがいい?薬を飲んでも大丈夫?
2019年9月17日
風邪のときは授乳しないほうがいい?
母乳を与えている時期に、自分が風邪をひいてしまったら、授乳を止めたほうが良いのではないかと心配するお母さんもいるでしょう。
しかし、いわゆる風邪のときに、授乳を中止する必要はないと考えられています。風邪の原因のほとんどはウイルスですが、ウイルスが母乳に入ってくることはまれだからです。
ただし、母乳を介して赤ちゃんに風邪が感染することはありませんが、お母さんのせきやくしゃみ、鼻水などに含まれるウイルスが赤ちゃんに感染する可能性はあります。授乳時にも忘れずにマスクをしたり、手洗いやうがいなどもしっかり行いましょう。
また、赤ちゃんがミルクを飲めるのであれば、一時的に授乳をおやすみして休養をしっかり取り、回復を優先することも選択肢のひとつです。お母さんが我慢をして体調不良が長引くことで、結果的に赤ちゃんにストレスがたまってしまうよりは、お母さんが早く回復することの方が赤ちゃんの健康にとって良いこともあります。
ただし、母乳をためてしまうことによる乳腺炎のリスクもあるため、授乳はしなくても母乳を絞り出すようにした方が良いでしょう。
授乳中に風邪薬を飲んでも大丈夫?
薬の中には、母乳に成分が混ざり赤ちゃんへ影響が出る可能性がある薬もあります。そのため、安易に自宅にあった薬を飲むことは止めましょう。
ただ、現在では母乳に成分が混ざっても赤ちゃんには影響を与えない薬もあります。
お母さんの体調は赤ちゃんにも影響するので、かかりつけの医師に相談して、自分の状態に合った薬を服用しましょう。医療機関を受診する際には、医師から質問されなくても授乳中であることを必ず伝えるようにしてください。
おわりに:母乳を介して風邪がうつることはないが、飛沫感染はするので対策が必要
お母さんが風邪をひいていても、授乳については必ずしも中止する必要はありませんが、せきやくしゃみ、鼻水などからウイルスが移ってしまう可能性はあります。マスクをしたり、うがい、手洗いなどを心がけて感染の予防をしましょう。
また、赤ちゃんがミルクを嫌がらないのであれば、一時的にミルクを使用し、お母さんが早く回復をすることも大切なことです。授乳中の風邪薬については赤ちゃんに影響の少ないものを処方してもらいましょう。