子育て
これって消化不良? ― 赤ちゃんの便に食べ物がそのまま出ていたら
2019年9月17日
赤ちゃんの便に食べ物がそのまま出るのは消化不良なの?
赤ちゃんの便に食べ物がそのままのかたちで出てくるのは、消化不良というよりも「消化しきれなかった」とするのが適切な状態です。
離乳食を通じて、赤ちゃんはいろいろな食べ物を口にし、その都度食べ方や消化の仕方を学び、少しずつ大人の胃腸の状態に近づいていきます。
しかし、離乳食を始めたばかりの生後6か月~2歳くらいまでは、まだうまく食べ物を咀嚼したり消化することが難しいため、消化しきれずに排便されるケースも多いのです。
特に、以下に挙げる食材は赤ちゃんにとって消化が難しく、そのままのかたちで排便されやすいので、覚えておきましょう。
赤ちゃんにとって、消化が難しくそのまま排便されやすい食材
- ニンジン
- トウモロコシ
- 大豆などの豆類
- ひじきなどの海藻類
- ほうれん草、えのきなど繊維の多い野菜・キノコ類
- トマト
- バナナ
便に食べ物がそのまま残らないようにするには、どうすればいい?
赤ちゃんの便に食べ物がそのまま出てきてしまう場合、消化しきれていない理由としては、以下の2パターンが考えられます。
- 赤ちゃんがよく噛んでいないため、消化できる状態にならなかった
- 食材の柔らかさや大きさが、赤ちゃんが消化できる状態ではなかった
赤ちゃんの便に食べ物がそのまま出ないようにするためには、離乳食を作るときに以下のことに気を付けてみましょう。
赤ちゃんの未消化排便を避けるためにできる工夫
- 丸のみしても消化できるよう、もう少し細かいみじん切りにする
- みじん切りの前に茹でておき、食材をもう少し柔らかくする
- 逆にしっかりと咀嚼させるために、食材を多少大きめに切るようにする など
赤ちゃんが食べたものを消化しきれず、そのままのかたちで排便してしまうのは仕方のないことなので、幼齢に合った食事内容にしている限りは問題ありません。
過度に気にし過ぎず、赤ちゃんの消化機能の成長を待ちながら、楽しく食事を工夫するという意識でいましょう。
おわりに:赤ちゃんの便に食べ物がそのまま出るのは消化しきれなかったから!食事を工夫し成長を待とう
赤ちゃんの便にニンジンやコーンなどがそのままのかたちで出てくるのは、消化不良ではなく、消化しきれなかったためと考えられます。赤ちゃんの消化機能や咀嚼能力はまだ成熟していないため、食べ物がそのまま出てくるのはよくあることなのです。
通常、成長とともになくなっていくので心配はいりませんが、気になるなら食材をより細かくする、柔らかくするなどして、工夫をしてみましょう。